大手スーパーが入るフードコートで営業していたスパゲティ店の話です。大手スーパーの集客力を頼りに、同一ビル内に多くの飲食店が店を構えていました。スパゲティ店もスーパーの買い物客の昼食ニーズをとらえて軽食を提供していました。
今般、大手スーパーが店舗を閉店することになりました。フードコート内の多くの飲食店は、スーパーの撤退に合わせて閉店するところも多くありました。
大手スーパー閉店した後もスパゲティ店は、元気に営業を続けていました。スパゲティ店内に炊飯器を持ち込んで、カップに入ったお弁当を販売していました。販売ターゲットは、スーパー閉店後も営業活動を続ける同一ビル内で働く従業員達です。彼らの昼食ニーズに対応するためにお弁当を準備していました。
大手スーパーの閉店という創業当初想定していなかったことが発生しても、事業環境の変化に合わせて、しなやかに生き残る術を見つけ出していました。
生物学者のダーウィンの言葉を思い出しました。「強いものや賢いものが生き残るのではない。環境変化に対応したものが生き残るのである！」