「利益が出れば、笑顔が増える」とは当然のことだと思っている方は多いと思います。しかし、多くの中小企業の社長は、売上高のみ追いかけて利益に重きを置いて経営をしていません。毎月、試算表を税理士からもらっているにもかかわらず売上高しか見ていません。このことは、金融機関や税理士が利益は期末の在庫調整等で変わるから…と言っていることも起因すると思います。試算表で正確な利益を捉える必要はありません。営業利益が黒字かどうかを見る習慣をつけてください。
苦虫顔で売上が上がらないとぼやいていた社長が、値上げをして営業利益が黒字となった会社がありました。黒字経営となったことで、キャッシュ・フローに余力が出てきました。そうすると、仕入先に支払猶予の話をしなくてもよくなり、ゆとりが出てきて穏やかな表情に変わりました。