売上原価率が４５％の飲食店の大将（経営者）のお話です。
飲食店で原価率が１／３を超えると利益を計上するのは難しいと言われます。当店も長年に亘り赤字経営を続けていました。料理の腕には自信があるのですが、値上げするとお客様が減少するのではないかと思って、８年間値段を据え置いてきました。
主として昼食を提供する飲食店だったので、近隣のライバル店やコンビニ等の料理の値段を参考にして値上げするようにアドバイスしました。
数か月後、思い切って値上げをしたところ、お客様は減りませんでした。また、木曜日の値引き日を止めたことで、木曜日にしか来なかった人も来なくなりました。価値相応の価格で料理を提供できることで、大将のやる気もアップして「忙しいけど、やりがいがある」との言葉が聞けました。